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No.107

#刃魔正忍記
3話の感想。とんでもなく長い。
最終的にジュンはかなり愛に生きたなあと思います。

リザルトとしては、刀匠を倒して東京を元に戻す事を目標に全員が協力し、戦場AはPC1.3、戦場BはPC2.4(と従者)で戦闘。
なんとか刀匠を討伐した後は、PC1.3は2話時点で死亡していた為、地獄門の向こうで死亡。PC4は浮上する東京の淵から飛び去り、PC2のみがシノビガミの力を制御した上で東京に帰還。という感じでした。


以下、細かく書いたクソ長いまとめと感想。
あまりに長すぎるのでそれぞれのPC名をPC1とかPC2とか簡略化して書いてます(私のPC/ジュン/巡はPC1)。


まずは導入、2話クライマックスで死んだ筈のPC1はそのあと、何事もなかったかのように寮の自室で目を覚まします。それから伊達の眼鏡をかけ。かつては夜の暗殺の仕事の影響でとても起きられなかった朝に、ねぼすけな同室の幼馴染の代わりに朝の支度をして。夜更かししていたせいで起きられない、幼馴染のPC3を叩き起こしてから、二人穏やかな朝を過ごしていました。
そんなこんなしていると、隣の部屋に暮らす上級生で幼馴染のカガリから連絡が。聞いてみれば、「今日、弟たちが転校してくる」ということで、「同じクラスになるかもしれないからよろしくね」と話を受けます。
二人でそれを快諾し学園に登校してみれば、二人と、ユウリ、イツキの所属するクラスへと、双子ちゃんと化したPC2.4が転校生として現れるのでした……という感じが導入のあらましです。

ここまでの時点ですら、自陣2話の顛末をご存知方からしたら、2話ラストの死屍累々からのギャップがありすぎて訳がわからない部分が多々あるかと思います。ですがこの3話で主に過ごす世界は、シノビガミたるPC2が2話までの結末や願いを受けて作り上げた「穏やかな学園生活」の世界なのです。

この世界が作られた世界であるということを、PC1/巡は知っていました(この世界のPC1/ジュンには、一度死んで蘇ったもの→輪廻を「巡る」ものとして「巡」の名を使っています)。
さらにPC1は、この世界が作られたのは2話最後にPC3がシノビガミと化したPC2へと願った「PC1が普通に穏やかに暮らせる世界を作って」という願いへの答えなのかもしれない、ということも覚えていました。ならばその願いを全うしようと、PC1は自分は何も知らずに幸せに生きているのだと一般通過忍者ふりをして暮らしていました。
といってもPC1自身も平和な世界は好きでしたから、世界を戻す為に動き始めるまでは、きっとちゃっかりと、素直に優しい世界を享受していたのでしょうが。


さて、そんな穏やかな日々へと転校してきた双子ちゃん達と行動することになった幼馴染たち。
以前、1話でPC2が転校してきた時にはPC2は敵意ましまし、PC1はそれに怯えましましでディスコミュまっしぐらな雰囲気だったのですが、3話でのPC2.4はとても大人しく、一話のように吠えてはきませんでした。それにPC1も流派が変わるほどに生育の記録が書き変わっており(という設定を演じており)他人「ーを極度に警戒しなくとも良くなっていた為、衝突することもなく、四人ほんわかんと日常を過ごすことができました。それこそ、シーン初手っから食堂に行ってご飯を食べたりするくらい。
改めて、カガリとコウくんが兄弟然と過ごしているのを見て、これが平和か〜と思ったりなどしましたね。なんか漠然と鳩のイメージがあったりなかったり。幸福なのだなあ?


以下メインフェイズの話。主に自分に密接に関わる部分のみ書くので他の部分は他の方の伏せとかを参考にお願いします。


◆1サイクル目

メインフェイズ1サイクル目。PC1のシーンではシーン表でプールをだしたので、みんなでプール近くの自販機までアイス買いに行きました。
各々好きなアイスを選ぶ合間に、PC1はPC3の秘密を調査しました。しかし判定に失敗した為、多分アイスの最後の方とか落としたんでしょう。

その後神通丸でサイコロを振り直し、なんとか判定成功させて秘密抜いたのですが、その秘密を見てPLはピャー!なりましたね。
というのも、前述の通りPC3がPC2の行う「平和な世界の創生」を特に願っていたことを、PC目線ですら知っていたものですから。また一緒にいたい気持ちはあると記された一方で、いっそこのまま平和に終われたら……なんてこもも記されている秘密を見て、いよいよ閉じこめられて飼われてしまうのかと脱出希望のPC1は複雑な気持ちになり、メリバが好きなPLは不穏な空気に踊っていました。

それぞれのシーンでは、PC4は従者と戦闘した上で魔界転生して色々ゲットしていたり。PC2は詩才の効果でカガリと短歌ルールで感情を結んでいたり、エモかったですね……
PC2とカガリの兄弟、その感情の話を確か桜並木で行っていたかと思うのですが、光の加減で植物から落ちてきた色と銀髪がよく合って、自然の中にいると色を写してきらきらするのではないかと思ったり。きれいだなー。


◆2サイクル目

そんなこんなで過ごしつつ2サイクル目へ。2話に続いて、ここから少し話がすっ転がっていきます。まあまあ……ここから高く飛ぶためのバネを作る、しゃがみ込みのシーンですからよ……(?)

そんな積み重ねの始まりの1シーン目。シーンプレイヤーはPC3。この時は学校で各々の選択した授業をばらばらになって受けていました(PC2は化学、PC3.4は物理、PC1は地学を選択)
そんな中、PC3が調査対象に選んだのはPC1の秘密。しかしPC1の秘密は完全に脱出を試みる秘密であり、まーーーまだ変更してないPC3の秘密とは対立しておりました。すこしギスッとした空気が流れましたが仕方のないことです。
さらにタイミングが悪かったらしいのは、そこに重ねて2シーン目でPC3がシノビガミのもう一つの秘密をPC4からもらってしまったこと。シノビガミのもう一つの秘密はPC1と全く同じ文面の脱出を試みる秘密であり、PC3にとっては大変な疎外感が大変だったのかもしれません。疎外感という言い方が合ってるのかは分かりませんが、それぞれの願いに相違は確かに合ったと思います。

その結果か影響か、このシーンの終わりでPC3から明確に「もし今後感情判定をする気なら、PC3はPC1のドラマシーンには出ません」と断言をもらってしまいPC1のPLは狂いました。
おまえ おまえ!!!!2話でのすれ違いも核心に迫るおしゃべりが足りなかったせいだったやんけ!!!!!!!おしゃべりしようぜ!!!!ビンタして狂信とらせるぞ!!!(PC3の指名変更のトリガー感情が狂信だった。)とPLが狂う中、PC1に搭載していた人質の効果で行うべき行動について、GMから「PC3の居所を次の手番中に入手する」という指定を受けました。元々次の出番ではPC3の独自設定の秘密か居所のどちらかを調査する予定だった為、次のシーンでは指定の通り動くことを心に決めました。


そして3シーン目。PC1のシーン。このシーンではPC2.4が登場してくれて、各々と各種秘密の交換を行いました。

まずPC1はPC2からカガリの秘密をもらい、改めて、「この道を選んだのは間違いだったろうか」「一度救いを示しておいて、それを無に帰そうとするのは裏切りだろうか」という話を受けました。ですがPC1としては、今、この箱庭の平和に生きていることで状況や精神は非常に安定しており、第二話のような極限状態ではとても試みることの出来なかったPC間の対話や和解の望みが出来るようになったのだと考えていたので、前述の思考を開示しつつ「この空間は必要だった、選択に間違いなどは無い」「破壊は裏切りになるかもしれない。しかし今の時点で相手がそれを裏切りと思うかは話してみなければわからない」みたいな答えを返しました。
少なくとも、自分もかつて誰かの願いを踏み躙って自死を選んだ側なので、PC2を攻める側ではない。というのは示せていたらいい、な?
(この辺の裏で問題の素で打った再翻訳文「その交渉をしてくれた、という意志に対して、PC1は承認の姿勢を見せる事ができます」がやり取りされてたはず?)

それからPC2にはもらった秘密のお礼にPC1はPC3の秘密を開示。感情共有でPC3の秘密は全公開になりました。そうすることで、PC3の居所をもっていたPC4に対して「この秘密と今の状況をみて、面白い、先が見たいと思ったら居所を恵んでください!」と土下座したところ、「これは当人間で解決すべき」と判定をもらい、PC1はPC4からPC3の居所をゲットすることに成功しました。やったー!
それからPC4とちょこちょこ秘密や居所の交換をしつつ、情報判定としては今後の殴り合いのことをかんがえて、PC3の独自設定で生えた「ひみつ」を抜きに行きました。
結果はクリティカル成功。絶対調べてやるという意思が光った結果でしたが、秘密を見てPLはハハー???ホー!!!ホーー、ホヒー!!!しか言えなくなってしまいました。中神(PC3)ーーーーーッ!!!!????
PC3は元々は高校生モデルの機械ボディを着た30代のおにいさんだったのですが、この世界では生身の肉体を得ているとか、今だけはPC1と本当の幼馴染だとか、泣きそうな幼なげな少年の人格とか、えっ???????
ぶっちぎるいじらしさに中神おまえ本体三十路やろという思いと、いやでも山城ユウマおるしという気持ちと、え今生身??????ヤバ?????という気持ちと、お前昔から本当の友達じゃ!!!!!ないんかい???!!!!そう思ってたのは自分だけか?????という気持ちと、いや今こそ友達と言えるかもしれないと思うならなんで出てきてくれないの!!!!お話ししてよ!!!!ディスコミュはもう嫌じゃ!!!!!という気持ちとが濁流を起こして、「中神ウゥァーーーッ!!!」とか「ビンタする」とかひたすら言ってましたね……。暴れてごめんやで。


ひとまずそのシーンはPLが暴れるだけで済んだのですが、問題はその次の4シーン目。

4シーン目、シーンマスターであるPC2の行動はカガリのもう一つの秘密を抜きに行くこと。その場にPC1.2が参列すること。というのは決まっていたのですが、その決定を下したことを皆にも話をしておこうという話になり、PC全員参加の会合がPC1.3の寮の部屋で開かれることになりました。
集まりみんなで席につき、改めてカガリの秘密を開示したりしながら、「この世界にはやはり裏がある。ただの平和では済まされない。安寧に身を委ねるだけでなく、さらに深部を調べる必要があるだろう」というような話をした結果、PC2.3が衝突、一触即発(というかPC3はPC2の胸ぐらつかみ上げるとこまで行ってた気がする)の状況に陥りました。
PC1は二人とも言いたいことを言い切るのは必要かと思っていたので少し様子を見ていましたが、どうにも険悪になるばかりの様子に耐えかねて、PC3の方を導入で彼をしばき起こすために使った定規でぺちと小突き「PC2を降ろして。そんな体勢じゃ責める側と責められる側に役割が固定されちゃう」と言及しました。この言及の意図としては「今はせっかく同級生としての対話の機会があるのだから落ち着いて欲しい。責める、責められるでは対話ではなく尋問でしかない」という事だったのですが、それがこう……引っかかってしまったのか、PC3はPC2をぶん投げると部屋を飛び出してしまいました。
PC1はもちろん、PC3を追いかけます。一応PC1としては、あくまで叱る時も追う時もPC3を見ていたからこそPC3に対してアクションを起こしていたのですが、んなもん限界状態の人に伝わるわけが無いんですわ。
喧嘩するために今の世界を望んだんじゃ無いだろう。とか、駄々捏ねないで(素直な欲求を教えて)。とか、本当の友達って何?とか、色々語りかけるも、対話、あるいは感情さえ遮断してしまったPC3には言葉は届かず。とうとうPC3はどこかへ逃げ去ってしまいました。
けれども、一度死んだ身のPC1としては「せっかく束の間の生を得たのにこんな終わりは嫌だ」という思いがもちろんあった為、たもえそれで嫌われるとしても再び説得しに行くのだと心に決め、不安ながらもその背を見送るのでした。
一方そのころ寮の部屋ではPC2.4の修羅場も発生していたのですが、そちらに関してはそちらのPL方々が記述されると思うので此方からは割愛いたします。というか当事者じゃ無いから語れないのじゃ。わかるのはPC1.3の寮の部屋が一晩で修羅場ルームと化し、近辺に喧嘩の噂が広まったということだけよ。

それからリアルに一日二日空けて、翌日の描写。
明けてみてもPC3は登校しておらず。それでもカガリとの話はしなければと、PC1.2二人でカガリとの対話を行いました。
対話においては、PC1が彼らの兄弟ではない視点から言える事とは何かと考え、結果、カガリに対しては「PC2はこうして進もうとしている。彼は元来仇であるこちらにさえ働きかけてくれた。だから、進む成長の道を断じないでほしい」という事を伝えました。別れの間際には、「僕たちは運は悪かったと思うけど、出逢いには恵まれていた。君達と出会えてよかった」とも。
これは本当に思う事で、カガリという存在がなければ一度目の両断戦争で世界が終わっていた可能性もありますし、それにPC3に出会わなければPC1は死体のように彷徨っていたでしょうし、PC2.4が来なかった世界では、力を求める可能性が高かったろうと思います。今この場にこの人格、性質でいられるのはみんなとの出会いがあったからこそなんですよ。そういう感じが伝わってたらいいなあ。

カガリの消滅後、場には新たな秘密が二つ開示された訳ですが、PC1には別にやらなければいけないことがありました。それは勿論PC3をしばき倒しに行くことです。
その為解散の折には、「このままじゃ生きても死んでもやりきれないし、大事な人をとっ捕まえに行くね」と宣言し、そのままPC3の所まで向かう……という流れで動かせて頂きました。


◆3サイクル目

さて、カガリとの別れからリアル一日が明けて3サイクル目1シーン目。PC1は真っ先に動いてPC3を殴りに行きました。
一言連絡を入れ、痕跡を追ってたどり着いたのは、かつてPC1.3が初めて接触した場所、繁華街の細道近く。PC3はその人混みのなかに紛れ込んでいました。
この繁華街の細道は、かつての第一次両断戦争のあと、居場所もなくふらふらしていたPC1がよく留まっていた場所であり、PC3が十束剣のPC1を見つけて(多分拳で)捕獲した場所。そんな場所をまあふらふらとPC3は歩いていたと。マー!(限界PL)
早速近寄り語りかけようとするも、PLが丸三日かけて考え説得がほぼプロポーズになってしまったため、PC的にもなかなか言葉が出ず。もうちょっと人通りの居ない方行っちゃだめ?と交渉するもPC3から明確な返答が無かったため、言う恥よりも別離の方がPC的にも辛かろうと、思い切って話を進め始めました。

以下、伝えた(長かったのでPC1-3チャットを利用してPC3PLにも送り付けた)長台詞のコピーになります。

***************

「笑わないで、きいてくれる?」

「僕は君に認めてもらいに来た」

「今は、君の気持ちが少しわかる」
「だから、言える事なのかもしれないけれど」
「……僕は君を連れて、きっと幸せになる」

「平和の中じゃなくたって、あの研究室の中だって」
「君が居る事を許してくれた場所は、幸福だった」
「どんな場所だって、どんな姿だって、君が傍に居てくれたら、幸せだから」

「それを君が認めてくれるまで、僕は示し続ける」
「だから、色んな場所に行こう。新しいものも、旧いものも、沢山みよう」
「力も想いも、全部認めて貰えるまで、君の傍に居続ける」
「もう、大切な友達を置いて行かない」

「君の幸せには、僕は必要ないのかもしれないけれど」
「僕の幸せには、君が必要だから」
「君たちが必要だから」

「だから僕は、君を引きずってでも連れて行く」
「その先で、もしも僕達が生きていなかったとしても」
「……それぞれ一人きりで逝くなんて、寂しいじゃない」

「君が僕を嫌い、消えてほしいと願うまで」
「絶対、放さないから」
「一緒に来てほしい」

*************

……というようなことを、順番などは前後しますが語りかけました。人混みの中で。ワーオ。これ改めて貼るのめっちゃはずかしいですね。
こうしてぶつけたド直球のラブは少しは響いたのかもしれませんが、それでもやはり、言葉だけでは納得までは辿り着けず。最終的には拳でのやり合いに発展します。(シーン的にもやらなければですしね)

戦闘の場は平地。PC1は双影を使用してプロット6.4へ。PC3はプロット4へ移動しました。
まずプロット6のPC1はPC3へ雷電を使用。ファンブルを出してしまいましたが、神通丸を使用してなんとか判定を成功させます。そしてPC3はもちろん回避を行ったのですが、なんと、そちらの出目はクリティカル。おそろしい出目だ……。
ですがPLはこのシーンが自分の最終行動シーンだったこともあり、もう全リソース出しちまおうと思いまして。そのスペシャルに思い切りとんこうふを投げつけました。俺のラブをくらえ!とか言って。
振り直しの結果は回避失敗。これによりPC1はPC3にダメージを与え、戦闘の勝者となりました(ロール的には、投げナイフ(雷電)を囮に懐に潜り込んで、「このわからずや!」ってグーパンしたりとかしました)。
戦果には、PC3からPC1への狂信の感情を指定。この結果PC3の秘密は変更され、実は独自設定に記載されていた双子の運用に関する縛りも解除されました。


戦闘もおわりシステム的な処理は終わりましたが、まだロールは続きます。
倒れ込んだPC3は尚PC1へと問いかけます。それにPC1は一つずつ答えて行きました。

自分なんかほっとけば良いじゃないか。と言われれば、君が一人が幸せならそうするが、そうはみえない。昔の自分みたいで心配になる。と言い。
どうして今更そんな話を。と問われれば、本当の気持ちに気付いたのは最近だったから。それにたとえ今後死んでしまうのだとしても、PC3が2話クライマックスでシノビガミになるPC2に「PC1が苦しまない平和な世界を」なんて願ってくれた結果の世界で、今でも尚親友でありたいと願ってくれたPC3との関係からもう逃げたくないから。と言い。
散々裏切って傷つけたのに、どうして付いてくるのか。と問われれば、それはもう好きだからと答えるしかありませんでした。

2話のクライマックスでかつてのPC1は死亡攻撃を行っており、PC1.3の間ではそれが蟠りとなりすれ違いが発生していました。ですがPC1が死亡攻撃を行ったのは誰かを嫌いになって絶望したからではなく、盤面上の要素に加え、誰かを好きになって、その人に嫌われたと思って絶望したからだったのです。
共にいたいと願った人、PC3に突き放された影響で、外的要因でメンタルが落ち気味だったPC1は世界より自分の絶望と諦めに堕ちることを選択してしまったんですね……(一応、目指す理想が近そうなPC2に未来を託す為とか、せめて、PC3が今後生きるかもしれない世界の糧になろうとかの感情もありましたが、募る恋と絶望の前にはただの綺麗事でしかないでしょう)。
けれどそんな気持ちのことも、外的要因が少し落ち着いた今のPC1なら説明できると思い、その辺りも軽く説明したりなどしました。

そうして話し、本心を明かし、どれだけ大切だったのかを伝え。結局は君に対して行う何事も、君を好きだからなのだと言葉を重ねました。
するとようやくPC3にも話を聞いてもらえ、なんとまあ、PC3の方からも、「ずっと好きだった」のだと告白と抱擁を頂きまして。なんかとんでもないことになっちゃったぞ……とカップリングお姉さん人格が暴れました。
おめでとう……お前たちは公式カプ……挙式には呼べよ……。

傍目には汚ねえ路地裏でしかないけれど、二人にとってはかつての分岐点だった場所で、PC3は抱きついてるし、PC1はその頭を撫でているし、頭を撫でるという行為はかつてPC3にされて覚えた親愛表現だし、なんだぁ……?
しあわせなキスこそしていませんが、なんかこう、なんだ……とてもエモーショナルに絆を深め、おうち帰ってなかよくロールキャベツとか食べたんだと思います。幸せにな。

********

閑話休題というか本編からは逸れる話なのですが、PC1.3は本当に三話のここまで、内緒が多かったり語らなかったりそもそも思い出してなかったり極端にメンタルと出目が壊れてたりで、対話や態度によるディスコミュが酷かったんですよね……
二話時点でPC1側から「怖い」とか「助けてほしい」とか甘えていたら変わったのかなあとも思うのですが、メイン戦闘で殴られてすくみ上がってしまった奴にはそんな甘えたことは言えんかったし察せんかったです……すまん……。

ただ、殴られたと言ってもPC1はそんなに強く殴られたわけではありません。それなのにどうしてでそんなに(PC3に嫌われたことを確信して)怯えはじめたのか。その話を深掘りしてみれば、それはPC1のかつてのトラウマにまで話が繋がって行きます。
PC1にとっての根深い恐怖、あるいは傷である「居場所の喪失」。その恐怖が刻まれる原因となった両断戦争が再び起こっているタイミングで、今の居場所の主であるPC3から敵意を向けられてしまったから、PC1は「また失ってしまう」のだと怯えて思考がマイナスに吹っ飛んで、攻撃に対して過剰反応したんじゃないかと。そんな気がしてます。

総括すると、やっぱり落ち着いた環境と出来る限りの思考の確認っていうのは人間の精神に必要なんだろうなって感じです。もう二話ラストはロミジュリラストばりにすれ違っとるんよ。

********


さて、この二人のすれ違いは一先ず解決。この後はPC2.4間のすれ違いの解決と、秘密の調査、クライマックスへの準備の段階へ入りました。


まず、続くPC3のシーンではPC2とPC3の和解を確認しつつ、みんなで屋上にご飯を食べに行きました。
ドクペとチキンカツサンド食うPC1とコーラとメロンパン食うPC3と、PC4が購買で勝ち取ったパストラミサンドを食うPC4と。PC2は何食べてたんでしょうね……文字ログとか振り返りの記録が残って無……
このシーンでPC3は地獄門の秘密調査するのですが、結果、この場にいる人物はPC2以外全員がいなくなってしまうだろう。ということがわかりました。
けれどPC1.3は直前に関係性を清算していたこともあり、まあその可能性はあったよな。と落ち着いて受け入れることができたかなと思います。

そしてここで燃料をぶち込むCONBEX。PC1(PL)は別れを目前にしんみりすすむ話の中で「あんまり現実的じゃ無いかもだけど、いずれまた会えるかもしれないし」と、PC1の奥義をPC間に公開しました。
その奥義の名前はアートマン・サンサーラ。超絶意訳すると真我と輪廻みたいな意味です。不死身定め回数制限のこの奥義は、それぞれの中には魂の性質たる「我」があり、我は滅びることはない。しかしそれがあると仮定する場合、不滅である魂は無には帰れず、解脱することができない。そのかわり、再び巡り会うことはできるだろう。というような感じのものでした。
PC1がこの奥義の由来たる真我の話から転生ルートの可能性を示すと、それを受けたPC2は「これで縁を結うことができたならまた会おう」と、他PCへと魔力を付与したリボンを贈りました。その受け渡しの過程でPC2.4の和解も果たされ、ひとまず、刀匠を倒し東京を浮上させる方向で全員の視線が確定しました。えかったなあ。


3シーン目では同じく屋上にて刀匠の秘密をPC2が調査したのですが、なんか突然新しい刀が増えて驚きましたね……。なんだぁ……?
このシーンでは大体のクライマックスの方向性が固まり、結果として、刀匠との戦いにはPC1とPC3が、関ヶ原大戦にはPC2とPC4と従者が参加することになりました。そして肝心の刀は、十束剣をPC2が、破邪をPC1が持つことに。
この分担では緊急時の刀匠に対する天上天下が不可能な為、PC1.3に失敗は許されない状況ではありました。ですがその分担を託してくれたということに友情ぱわを感じた為、PCとPLは勝ち取る決意を強く固めたのでした。やろうブッコロですわ……悔い改めよ……†という意気込み。

4シーン目はすっごいエッチでしたが、その辺はまあまあ。他の方のを参照に。いい表情だった。


◆クライマックス

クライマックス1は穏便にPC1→PC3の愛情の感情を頂き、さて、クライマックス2前。夕暮れが染める校庭、果ては東京を見下ろし、これからの決戦に向けての決意をPCたちは固めました。ストレートな部活名を笑ったり、初めて掛け声をかけあってみたり。なんか、ほんとこのワンシーン青春でしたね……セッション中に言ってた劇場版クレしんもちょっとわかる。夕陽のトウキョウボーイズですからよ……別れの言葉はさよならじゃなくて、またいずれ、いってきます、ですからよ……

それから二手に分かれ、それぞれの戦場へ向かう二組。まず、刀匠の元へ向かったPC1.3達は、地獄門の奥で未だ刀を鍛える刀匠と邂逅を果たします。刀匠は焦るでもなく怒るでもなく、未だPC1が世界を統べること、自らの鍛えた刀の力を世に振るうことを語りますが、PC1はそれを受けず。しかし、刀匠が鍛え、死を以って肉体を無くした末に発生した 神刀・破邪を手に、PC3と共に刀匠へと戦いを挑みます。対峙して振り返る刀匠の姿がカガリになってるの刀匠まじ卍ですよ。

ちなみに、破邪を振るう時の口上としては
『灯、滅せんとして光を増す。落日を巡り、いざや曙光へと誘わん ──来れ、神刀・破邪』
という感じのものを述べさせていただきました。
意味合いとしては、元々PC1に備わっていた夕焼け色の十束剣「弥涼暮」は消滅し、その魂さえも一度消え去った。しかしその消滅により新たに生まれた「破邪」は白い刀身に橙や薄紫の偏光の入った朝焼けのような剣であり、その変化は夕闇から夜を超え、新たな朝日を迎えるためのものなのだと。そんな感じです。刀匠を殺したら自分も死んじまうし、くたばる前に一花咲かせてやらぁ!みたいな感じもある。時々脳筋出てくる。


演出的なところは終わればいよいよクライマックス戦闘へ。一ターンずつ書くとさらに伸びるのでだいたいダイジェストでお送りするのですが、まーーー刀匠がクリティカルだしまくってて怖かったです。
こちらも刀の効果で4つの命中ダイスが振れた為クリティカルはちらほらでましたし、なんなら背景:魔人の効果で【怨霊】(自分の秘密を知らない人からのダメージを受けた時、受けたダメージの半分を回復するすごい技)を習得したためどっこいだったのかもしれませんが、持ってきていた忍具が真蛇を使う前に溶けて、戦場BのPC4に魔界転生で助けてもらって忍具大交換会することになるとは思いませんでした。功績点8点使ってとんこうふとじんつうがんモリモリにしてこの有様よ。サイコロってこわいね。
更に刀匠とPC1はなかなか攻撃の指定特技が近く、クリティカルしようがしまいがそも攻撃が当たらず試合は泥沼化。戦場Bもどんどん魔界と化し、本当にギリギリの戦いを繰り広げながら、なんとか7ラウンド目にして刀匠を倒すことに成功しました。

最後の一撃が偶然同プロットだった(というかこうじゃなかったら少なくとももう一ラウンドかかってた)為、最後の〆は二人で合体技みたいな感じでいきましたね……実際にやっていた時は描写がふわふわしてしまいましたが、今考えると、PC3は正面から、PC1は背後から攻撃をしたとして、前方にいるPC3にさえ突っ込むような勢いでPC1は刀匠に突っ込んで、すんでのところで刀匠とPC3の攻撃を躱すと同時に首に深い一閃を。みたいなのも良かったかもですね。その勢いのままPC3に飛び込んでも良い。


そうして全てをかけて、ようやく討ち取った全ての根源。
彼は終の瞬間まで己の刀の出来を観察し、倒されたにも関わらず満足げな様子すら見せていましたが、遂にはそれも途切れ、ようやく長い長い戦いに終止符が打たれました。

達成された悲願とは裏腹に、一つの夢のような世界の終わりは、その世界にいたまやかし達をも終わりへと導きました。両断戦争で殺された十束剣達、かつて殺されたもの達、PC1.3.4達も、みんなみんな、元の姿へと戻りゆく東京から取り除かれるように消えていきます。
ある人は二人、夜明けを待ちながら身を寄せ合い、ある人は同胞に別れを告げて自ら崩れる世界を降りて行きました。


全ての処理が終わった後に残るのは、酷い有様でありながらなんとか帰還したひとつの都市と、シノビガミの力を制し、神と人の境界に立つことになった一人の少年。それから戦争を生き延びた僅かな剣達。
物語が終わっても、ずっとずっと続いていく険しい道のりを、彼らはかつての記憶を抱きながら歩んで行くのだろう……。

と、自陣はそんな終わり方になったのでした。



キャンペーン全体を総括すると、PC1、あるいはPC1.3、あるいは全員において、じじんまは世界を通して己を見つめる世界系の側面が強い話になったのかなあと思いました。対象や比較するものを通して初めて己の形を知るというか、己の中の感情に気づくというか。ある人は、そうすることで自我を得たり。ある人は、取り落として初めて大切な想いに気づいたりね。
それが成長にあたるのかはわかりませんが、己の形を知る、という側面は確かにあったのではなかろうかと思います。無から有へ。有は無へというやつよ。というやつかな?

PLにとっても、じんまキャンペーンはとても思い出深いキャンペーンとなりました。かなりやりきった感。おかげさまでまとめもこんなに伸びに伸びました。一話一話全部濃い味かつクソデカ感情が飛び交ったキャンペーンの最終回のふせは伸びるよ。

改めて、同卓してくださったGM.PLの皆様はありがとうございました!じんましょうにんき。よいキャンペーンです。自陣のEDのほろ苦いような味がとても好きでした。




尚これは余談なのですが、PC2はシナリオ終わりの制御判定に成功したのですがPC1は魔人の制御判定に失敗しまして。もしかしたら転生してまた会いにいくかもね〜なんて言ってたifルートでの転生先が隠忍の血統の長耳になりました。
今後その転生体によるスピンオフ作品があるとかないとかシナリオ参加したら生成されるとか、色々説はありますが、それはまた別のお話。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
おわり。畳む

シノビガミ